ケータイ小説 野いちご

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幼なじみのフキゲンなかくしごと

第2章
冷たい水




「いやだねー雨」

「……うん」

「でも思ったより降ってないね」

「……うん」

「ていうかさ、ここの答え何になった?」

「……うん」

「……」



ぼんやりと窓の外を見つめていると、突然、視界を何かでさえぎられた。


焦点を合わせてみると、それは友香ちゃんの手のひらで。



「あさひ、話聞いてた?」

「えっ。あっ……ごめん、ぼうっとしてた」

「もうーしっかりしてよ。朝からずっとこうなんだから」

「ちょっと寝不足で……」



友香ちゃんは眉を寄せる。

そして、顔を近づけてきて、小声でひとこと。


「また矢代くん?」

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