……また、大地に助けてもらっちゃった。


大地が来てくれなかったら、あの男たちにどこかに連れこまれて、修学旅行どころではなくなっていたかも……。


あのときの恐怖がよみがえり、大地の手をギュッと強く握る。



「……ん?どした?」



私を見下ろす、大地の優しい目。



「ううん、べつに?」



大地がこうして隣にいてくれるだけで、手を握ってくれているだけで、安心する。


それに、あの男たちに絡まれたとき、すごく怖かったけど、ピンチを救ってくれた大地は、仮面ライダーよりもカッコよかった。


強くて、たくましくて、大地は、私の……



私の、ヒーローだ。