憂いの影をおとす瞳と視線が絡まった直後。 「どうしようもないくらい、お前が好きだってこと」 ーーー心ごと掴まれてしまった。 熱を帯びる頬と共にわたしはあっという間に緊急事態に陥る。 今さら、どう取り繕ってもわたしは七瀬先輩の前では丸裸なわけで。 きっと、初めてアナタを視界に映した瞬間からそれはわかりきっていたのに。