「おい、なんだよ今の」


《リプレイ》が終わり、ようやく続がそう言った。


「昨日の昼間、2人が喧嘩を始めたんだよ」


「そんなの聞いてないぞ」


続はそう言い、2人を睨み付ける。


「言うほどの事じゃなかったからな」


真がそう言い、続から視線を逸らす。


「言うほどの事じゃないだと!? 奏を突き飛ばしておいてよくそんな事を言うな!」


「あ、あたしは大丈夫だから!」


真の胸倉をつかむ続を慌てて止めるあたし。


「なにが大丈夫なんだよ」


続はそう言い、あたしのブラウスの袖を捲り上げた。


そこには昨日できた青あざがあり、触れられると痛みを感じた。


それを見た真が一瞬目を丸くし、そして「ごめん……そんなになってるとは思わなくて……」と、うなだれた。