ケータイ小説 野いちご

Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】

80.集合



「で?十夜、何か動きはあったのか?」


全員ソファーへ腰掛けるや否や十夜にそう問い掛けた彼方。

問い掛けられた十夜は二人掛けソファーに座っていて、あたしはその隣。


向かって左側のソファーには右から煌、彼方、陽。そして、その向かいのソファーには壱さん、遥香さん、充くんが座っていた。


遥香さんは充くんの手当てを終わったからと言って一階へ戻ろうとしたが、それをあたしと十夜が引き止めた。


遥香さんは“D”との闘いに巻き込まれた被害者だ。知る権利がある。



「奴等は去り際、充に言ったらしい。“近々連絡する”と」


「連絡?」


どうやって?


「智広は俺の番号知ってるんで多分智広からだと……。でもこっちからは出来ないんです」


「……どういう事?」


「奴等に携帯を取られて……。後で見たら智広の番号が消えてました。……すみません」


「充、顔上げろ。お前は悪くない」


「充くん、」


そうだよ。充くんは悪くない。悪いのはアイツ等の方だ。


だって、友達にボコられるなんて誰も思わないだろうし、油断するのは当たり前……って、ん?友達?


ふと脳裏を過ったのは智広くんの顔。否、“D”の幹部、チヒロの顔。


チヒロは充くんをリンチした時、その場にいたのだろうか?

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