『総司!紅葉(こうよう)!』


「綺麗ですね〜」





少し肌寒くなった秋。


私と総司は一馬に言われた通り森に来て
紅葉を楽しんでいた。



あ、この木の実美味しいのだ。


総司に隠れてまだ葉だけの木の実の木に
チュッとキスをすると、ゆっくりと赤い実
になっていった。




プチッ




『総司!これ食べてみてください!』


「木の実?」





総司が赤い実を食べると。





「お、美味しい!!」





よかった、総司の口にあって。





「これ、秋に実るんですか?」


『ほ、本当は夏なんだけど、
ちょっと力使って』


「そうなんですか〜。
美味しいですね!」


『私のお気に入りでもあるんですよ』






総司と初めて町に行った時にこうやって
作って食べてた木の実だ。


懐かしいなぁ。