「こーんにーちはー。

はい、失礼しまーす」




4月某日。



現在時刻、午後5時なり。




今日、ついに”新入生歓迎会”が行われます。7時半からです。




なんと今日、柊からポイセにチャットが来ました。



昨日私と零と柊でお互い色々登録したんだよね。電話とかメールとか、このチャットのやつだとか。


チャットはグループとかも作れるし、メールよりこっちのほうがみんな使ってるみたい。




それで、内容だけど…




【今日の新歓だけど、毎年皆7時までには来てる。

お前らも7時ぐらいには来いよ。準備もあるし。


あと、開始7時半だからな。覚えとけよ】






…相変わらず俺様っぽいというか、言葉遣いそのままな感じ。



けど見た目がすっごいイケメンなんだもんなぁ…だから皆、強引だけどついていくのかな。







「…てなわけで、準備しましょう!」




「不法侵入です、通報しますよ」





…in零の家でお送りしました。





「こっちにも法律なんてあるの?」



「そりゃあるでしょうよ。警察とかもあるっぽいですし」





いいじゃん、カギ開いてたし。


それにチャイム2、3回押したのに出てこない零が悪い!



零のところにもこの柊のチャット届いているか気になったから来ただけだしね。





「それなら僕のところにも来ましたよ…

一言僕のほうが多いみたいですが」




そう言って見せてきた個人チャットの全文。



いやー…全部同じじゃない?


そう思いながら目線を移動していって…1番最後。





【遅れたらお前の秘密皆に公表っすっから】





「あ…」



「諦めが悪い奴ですね、別に僕はあのことなど気にしていない。

公表したらしたで柊を軽蔑するだけです」