ここは窓際の一番後ろの席


私はこっそり隣の彼を見る


私の大好きな彼


6時間目という普通だったら寝ちゃいそうな授業の中


私は黒板を見ずに隣の席の彼に夢中


サラサラな黒髪


真っ直ぐで吸い込まれそうな目


ノートを書いているだけなのに


すごく引き込まれる


…き…


カッコイイなぁ


…く…き


ん?なんか聞こえる…


「楠木ー!お前、何回呼ばれれば気がすむんだ!」


「は、はぃぃぃぃい!!!」