少香の想い人を聞いた次の日姉さんが焦ったようにあたしに言った。
「朝霧!!大変だよ!!少香ちゃんが見世のものとの恋愛でご法度だそうだ!!これからひどい折檻が始まるそうだよ!!」
あたしはすぐに遊女の集まる庭に駆けて行った。
そこには今まさに縄で縛られそうな少香が居た。
「あぁーあ。大変だねぇ。」
後ろから春菊姉さんがあたしに声をかけた。
あたしはすぐにわかった春菊姉さんは昨日の話を聞いてたんだと。
春菊姉さんはケラケラ笑いながらあたしを見ていた。
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