最後のゲームという言葉に全員の顔が変わった。


「いいわ。ヤル気満々のようね。これから貴方たちには宝探しをしてもらう。だけどお宝はむやみに探す必要はないの。それは〝ある人物〟の首にかかってる鍵」

「鍵……?」

「そう。名称がないと不便だから死神と呼んでくれていいわ」


死……神?


そう言われて思いつくことはひとつしかない。

黒のフードを被り、長いマントのような服を着てる人物。たしかにそいつはこの校舎の中にいる。


「その鍵を死神から奪うことができれば、きっときっとものすごく良いことが起こるはず。だから頑張って死神と戦ってね」

そう言うとアリスはペタッとまた廊下に足を着けた。


最後のゲームは死神から鍵を奪うこと。


「……おいっ!鍵を奪ったそのあとは?有栖川を見つけることと繋がってんのかよ?」

諏訪野が問う。


「ええ。もちろん。鍵があれば華ちゃんに会える」