「さぁてと殺りますか!」

「漢字が違げぇよ」

「はぁ。」

ただいま土方から頼まれた任務の当日。

活き活きしている、沖田に突っ込む黒猫。

僕は、その光景を呆れて見ていた。

なんか、この脱力感をどうにかして欲しい。

本来、極秘任務ってもっと緊張感のある物じゃないのか?

先頭きって歩いて行く沖田について行きながらそう思った。

ふいに沖田が立ち止まりこちらを向く。

「とりあえず、どうします?」

「え?土方さんから場所とか聞いてないんですか?」

「あの後すぐ甘味処へ行ったので、何も聞いてません。」

満面の笑みで凄いことをいわれたんですけど!?

「どうするんですか!」

「どうしましょう?」

逆に聞き返されても困るんですけど...

確か土方は、妖怪が暴れてるって言ってたよな...。

それなら...

「確か、沖田さんの能力って妖気の具現化ですよね?」

「うん、それがどうかしたの?」

「その力を借りて妖怪の所まで行きます。」