名前のない贄娘
恋愛(その他)
完
3
星名 泉花/著
- 作品番号
- 1697249
- 最終更新
- 2023/05/16
- 総文字数
- 18,106
- ページ数
- 27ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 5,754
- いいね数
- 3
「お前、バカなの? この状況見りゃわかんだろ。売られたんだよ、てめぇは!」
「……嘘。おじさんは私を売ったりなんかしない! おじさん!おじさっ……!」
名無しの少女は、育ての叔父の裏切りで贄となる。
贄となり、たどり着いたのは険しい表情をしながらも美しい、白銀の髪の男のもとだった。
贄の怨念に蝕まれていた男と過ごすようになり、少女は自分の中に変化が生まれていくことに気づく。
そして男もまた、あきらかな変化に少女を大切にするようになる。
だが贄の連鎖は終わらない。
新たな贄が、少女の心を揺らがせる。
「あの人は誰のものにもならない。あの人は誰も愛さない。……だからっ!」
これは泥の中で自分を持たず生きてきた少女が、水面に顔を出し、大輪の花を咲かせるまでの物語。
※2年ほど前に別名義で書いた作品を再度公開します。(旧名・黒崎ましろ)
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