世界が優しいことを教えてくれたのは君だ。
生きたいという本音を引き出してくれたのは君だ。
弱さも脆さも痛みも全て受け止めてくれたのは君だ。
……全部、君だ。君だけだった。
だから、約束したんだ。
何度生まれ変わっても、
どんな姿形になっても、
この世でたったひとりの、君を見つけると。
※2022年9月25日単行本にて発売決定。
こちらは加筆修正前の原稿になりますのでご了承ください。
- あらすじ
何度生まれ変わっても君を見つける――。生きる意味を見出せずにいた粋は、十七歳で余命宣告をされる。自棄になり、同級生の気怠い空気感の男子・八雲に余命を打ち明けると、彼は「大丈夫。人はいつか生まれ変われるから」と言ってきた。なんと彼は、前世の記憶を消せないまま、生まれ変わり続けているらしい。さらに、記憶を断ち切るために必要な〝未練〟を理解するため、粋がやり残したことを一緒に消化したいと言ってきて…。
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余命1年を宣告された、高校生の粋。親や友達ともうまくいかず、無気力になっていた。ある日、同じクラスで大人びた雰囲気の男子・八雲に、自分の余命のことを告白してしまう。すると彼は「前世の記憶が全部残っているんだ」と言いだした。どこかひょうひょうとしていてつかめない彼に、粋はある頼みごとをする。それは、かつて粋が深く傷つけ、亡くなった親友の生まれ変わりを探すことだった。やがてふたりは惹かれあい、限られた時間の中で切ない恋がはじまって…。大切な人に会いたくなる、希望に満ちたラストに感動!