とある先輩の、歪んだ狂愛。
恋愛(ピュア)
完
435
- 作品番号
- 1637554
- 最終更新
- 2022/07/13
- 総文字数
- 111,713
- ページ数
- 242ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,674,586
- いいね数
- 435
- ランクイン履歴
-
総合5位(2021/06/07)
恋愛5位(2021/06/07)
- ランクイン履歴
-
総合5位(2021/06/07)
恋愛5位(2021/06/07)
『お前、イジメられてるんだって?』
その一言がいじめられ人生に休止符。
───…ではなく。
『じゃあ俺も今日からイジメていい?』
まさかそう来るとは。
どうにも
厄介な先輩に絡まれたみたいで。
*
いじめられっ子な後輩
南 涼夏
─Minami Suzuka─
×
いじめっ子な先輩
高槻 周
─Takatsuki Amane─
*
わたしに声をかけてくれた理由も。
こうして一緒に居てくれる理由も。
『苦しい?辛い?俺が嫌い?憎い?
ほらもっと出して』
『最低?
ならこのままもっと最低なことしようか』
知りたくなかった。
先輩の『もっと』は
とても哀しいってこと。
『なんで……死んでんだよ、
残されたほうの気持ち考えたことある…?』
先輩、あなたはずっと誰を見ているの…?
*
・
『可哀想じゃないよ。
お前は、可哀想な子なんかじゃない』
先輩のその言葉は。
可哀想で仕方がない───って、
聞こえる。
*
・
*
・
とある先輩の、歪んだ狂愛。
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この作品のレビュー
この作品の感想ノート
◇理人◆さま、こんにちは!
順調に理人様作品を読み進めている者です。。。(萎縮)
いじめをテーマにした作品は初めてです。というのも、雪百合自身にはいじめが身近なものではなくて、何となく敬遠してたんです。
印象に残った場面が、涼夏ちゃんが周パイセンに首を絞められるところです。めっちゃ自分語りなんですけど雪百合も首を絞められたことがあって、涼夏ちゃんは『生きたい』と思った、顔を歪ませた、と記されてるんですけど、それと真逆だったんです。涼夏ちゃんと雪百合は本当に真反対です。かなり反対です。バチバチに。(倒置法)だからこそ思ったのは周パイセンは涼夏ちゃんに合った気持ちの気付かせ方が出来るんだろうな、と。
周パイセンと涼夏ちゃんについては人並みのことしか言えないです。歪んでいることが不正解じゃない、ダメなわけじゃない。というか雪百合はこの世にダメなものなんて存在しないと思ってるんです、屁理屈大好きです(万歳)、とか言うと話がネジ曲がるので置いといて。彼らの愛が美しいと思いました。(小並感)
涼夏ちゃんは強い子だと思うんです。でも強さを感じないというか、強いだけで表してはいけない儚さを感じました。
彩ちゃんと周パイセンを見ると、"残された側"と"残した側"の気持ちが分かりやすいです。彩ちゃんが亡くなったあとのすれ違いが伝わってきました。周パイセンの彩ちゃんを想う気持ちが切なくて、ちょっと未完成なところ(個人の見解)が見ているだけで心が痛い。
こんなこと言うのもあれなんですけど、周パイセンには彩ちゃんの死が、彩ちゃんとの出会いが必要だったんだなって。というのが私の生き方です。いじめがあったからこそ成長ができた人が居る。それはきっといじめる側がいなければできなかった。だから雪百合はこの世にいらない人間なんて居ないと思うんだろうな、と再認識できました。ありがとうございます。
それでも、いじめはあってはいけないと思います。命を落とす人だって居るし、絶対に誰かの人生が歪む。そんなリアリティー溢れた作品です。
この作品を読むにあたって、理人さまの、合わない凸凹を無理やり合わせない部分を見受けられました。そこが素敵で綺麗で大好きです。素敵なステッキって感じHAHA(は?)…申し訳ございません。
追伸、周パイセンと周先輩どっちにしようか迷った挙げ句パイセンにしました。(どうでもいい)
最後まで読みました!
周くんかっこよすぎました、!いじめる側に立って色んなことを気づかせるって所にすんごい感動しました。最初、え?いじめる側なの?って感じだったんですけど、読み進めていくうちに、あ、そういうことだったんだなって気づきました。首絞めたりとか、狂ってる、怖いって思ったけど、そういう先輩だからこそ涼夏ちゃんは好きになったんだなって思いました!この作品で色んなことに気づけました!!理人さんの作品ほんとに好きです!!!!!続編も今から見たいと思ってます!超楽しみです♡♡
こんなにいい作品ありがとうございました!!!
どうしよう、とんでもない神作品を見つけてしまったと震えております如月です。ずっと気になってて、いつか読もうと思っていたこの作品。どうしてもっとはやく読まなかったのだろうと後悔してしまうほど素晴らしい作品でした。一気読みしちゃいました。
そして安定に泣きました。
この手の物語は誰でも書けるわけではありませんよね。私は無理です。
苦しくて苦しくて、自分では絶対に書けない、書かないと思います。理人さんも執筆の最中、すらすらと筆が進んでばかりではなかったんだろうな、と思いました。如月の勝手な想像なのでそうでなければそうでないでいいんですけど、リアリティーがあふれ、どの場面にもいっさいの緩みや手抜きがなかったので、苦しさを感じつつも書いてくださったのかなと思いました。
小説のほとんどはフィクションであり、主人公たちが行き着く先や生い立ちは作者が決めてしまえますし、苦しさや悲しさなんて書かなくても小説は出来上がります。だけど、それだとどうしても他人の物語になってしまって、薄いお話になってしまう。
物語の主人公の苦しさは作者が一緒に背負ってあげて、彼らに命を吹き込んであげなければならない。
如月は小説を書くときこれを大切にしているので、理人さんも同じように思ってくださっているといいなと思いました。
理人さんの小説はもちろん、私や他の読者様への返信から、理人さんの考え方を学ばせていただいてます。すごく芯がしっかりしていて本当に優しい方なんだなと思うと同時に、そりゃ神作品が生み出されるわけだなと尊敬、憧れ、感動でため息が出てしまうほどです。
いつも如月に新しい世界、考え方、そして自分の在り方を教えてくださり、本当にありがとうございます。
続編も読みたいと思います。
如月
◇理人◆さんの書籍化作品
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