ケータイ小説 野いちご

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蝉のなく頃に

作品番号
1573044

最終更新日
2019/9/11

蝉のなく頃に

めぇ✩.*˚/著 ジャンル/その他
18ページ
PV数/161・総文字数/7,877

ジワジワと流れる汗

コンビニで袋いっぱいに買ったアイスも

溶けだしそうな暑さ

1DKの古い2階建てアパート

登り慣れた階段も今日は一段と辛い

ポケットから玄関の鍵を取り出し

家の中に入ると外の暑さと違う

ムアッとくる蒸し暑さ

一目散にリモコンを手に取り

ピッとスイッチを入れる

クーラーの室外機が静かに音を出し始めた

買ったアイスを袋から取り出し

冷蔵庫に閉まいその中の1本を手にとり

頬張る 「っ!?」キーンとくる冷たさに

こめかみを抑えた

ふと、窓の外に目をやる

透き通った青い空

焼けるような太陽

平日の昼間、騒ぐ子どもたちの声

耳をすませば、蝉の鳴き声

「…夏、だなー」

あらすじ

仕事、仕事の日々
仕事一筋人間ではなかったが
気づけば29歳も終わろうとしていた
夏歩は、ふと幼少期を思い出す
懐かしさから5年振りに実家へと
帰省することにした
久々の故郷で出会った両親や人々に
触れ合うことで自分を見つめ直す夏歩。
生きるとは?
仕事とは?
愛とは?
三十路を迎える夏歩の20代最後の夏