さっきまでのほろ酔い気分はサッとひいて
力が抜けたように家に入り
ベッドに横たわった

『俺と、付き合わないか?』

…相沢に…

…告白された…

なんで?

なんで私なの?

モテるじゃん。選り取りみどりじゃん。

なんで…私なの?

相沢の事…そんな風に見た事なかった

どちらかといえば、関わりたくないって

少し距離をとってた

「…なんて断ろう…」

大きなため息をついて立ち上がった

ヨロヨロとおどつかない足取りで浴室へ向かった

元々あまりお酒は強くなく、最近になって
お酒の美味しさ楽しさが分かってきた

とはいえ、酎ハイ2杯が限界

それ以上呑むともう記憶がぶっ飛んでしまう

今日は1杯半くらい

酔いも冷め、シャワーを浴びようと

ジャグジーを捻る

目を瞑り、温めのシャワーを頭に浴びせた

ふと、鏡に目をやる

……私のどこを好きになったのだろう

目立つ存在でもなく、可愛くも綺麗でもない
こんなに平凡な私のどこを…?