私はあの夜のことを
永遠に忘れることなんてないのだろう。
絶望してすがった。
きっともがいてた。
運命にじゃない。
生きたいと思ってしまった自分に。
「海月」
名前を呼ばれるたびに、心が揺れた。
けれど、きみと一緒にはいられない。
なのに、なのに……。
「でも俺、どう考えてもお前のことが好きなんだよ」
きみはまっすぐだ。涙がでるぐらい。
:
*
私の幸せの先にきみがいて、
きみの幸せの先に私がいる。
「もう、朝が嫌いだなんて言わない?」
言わないよ、絶対に。
だって、こんなにも
きみと迎えた今日は、美しい――。
原題・あの頃、きみといくつもの朝を数えた。
《2018・11月29日/完結、公開》
第3回野いちご大賞《大賞受賞》
応援してくださった皆さまのおかげです。
本当にありがとうございました!!
2019・6月28日 単行本発売
〈365日間、あふれるほどの「好き」を
教えてくれたのはきみだった〉
本作の続編も好評発売中です!!
機会があれば是非ともお手に取っていただけたら嬉しいです!
ケータイ小説 野いちご

書籍化作品
作品番号
1527611
最終更新日
2022/4/25
100日間、あふれるほどの「好き」を教えてくれたきみへ
永良サチ/著
ジャンル/恋愛(純愛)
264ページ 完
PV数/6,142,524・総文字数/145,710
あらすじを見る
余命3カ月と宣告された高1の海月は、心細さを埋めるため、帰り道に偶然会ったクラスの人気者・悠真に「朝まで一緒にいて」と言ってしまう。海月はそのことを忘れようとするが、海月の心の痛みに気づいた悠真は毎日話しかけてくるように。「俺は海月と一緒にいたい」とストレートに気持ちを伝えてくれる悠真に心を動かされた海月は、一秒でも長く前向きに生きることを決意する――。ふたりのまっすぐな愛に涙が止まらない、感動の青春恋愛小説!!