「目覚める度に、傷ついて」
ある日、あたしは自殺をした
毎日繰り返されるイジメに耐えられなくなって手首を切った
それなのに
目が覚めると見知らぬ部屋にいた
鏡に映っている自分の姿は
あたしからお金を奪っていたクラスメートの姿だった
あたしの魂は自分の体から抜け
イジメメンバーの体に乗り移ってしまったのだ
こんな子、死んでもかまわない
死ぬのはこの子の方だ
そう思い、あたしは自殺を繰り返す
そして目覚める度に
イジメメンバーとして事実を知ることになる……
2016/10/7~2016/10/31