プロフィール

サトミサラ
【会員番号】962630
文章を書き始めていよいよ九年目。
まだ拙いですがよろしくお願いします。

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君が消えた冬に

総文字数/12,110

青春・友情4ページ

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 ある日突然姿をくらました、元バレー部の豊永を中心に巡る五つの物語。  同じ帰り道であることしか接点を持たない翠は、なぜか豊永の消失が頭から離れない。憧憬に似た、だけど少し違うような思いを抱えながら、豊永に会いに行くことを決意する(翡翠のまち)。  消えてしまいたいと願いながら歌ってみた動画を上げている恭平は、母の愛を受け止めきれずにいた。そしてクラスメイトの豊永の消失をきっかけに旅に出た恭平が、その先で出会ったのもまた豊永だったのだ(透明のなみだにおぼれる)。  豊永と幼馴染みの航太は、共にバンド活動をする仲だった。しかし豊永の消失により活動は中止。豊永の残したメモの意味を理解できないまま、ひょっこりと帰ってきた豊永に、航太は複雑な気持ちを抱いていく(青の歌声)。  早瀬には尊敬する人がいた。それは新しく男子バレー部の主将に就任した矢内だった。矢内はいつも不安そうに、困ったように笑う。早瀬はそんな矢内に笑って欲しい、理由があった。豊永の失踪も伴い、二人の関係は大きく変わっていく(掴み損ねたオレンジに願わくは)。  豊永は幸せな家族を夢見ていた。両親の離婚と同時に消え去ったその幸せを、今でも求めていた。そんなある日、自分がかつて所属していた少年バレーのチームが解散したことを知り、原因を調べることになる。豊永がいなくなった理由、そしてその間のできごとがついに明かされていく(終わる赤の約束)。  そして徐々に明かされていく豊永の事情に戸惑いながら、それぞれが必死で青春を走り抜けていくのだ。

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