井上桃華さんの作品一覧

好きだと素直に言えるなら

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青春・友情0ページ

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校庭は、いつも乾いている。 中学一年になったばかりの子たちが、きちっとした服装で、 少しおびえたような目で私たちをみている。 二年前の自分を見ているよう。 静かに深呼吸をした。 風はまだ、吹いていた。 「新入生のみなさん、ご入学、おめでとうございます!」 新入生は、可愛らしい目で私を見つめた。 長い私の会長挨拶がおわり、すぐさま校歌斉唱をした。 三年生として、楽しむべきところではないが、私たちは楽しかった。 「柊愛ー!帰るぞー!」 中3になった私(柊愛)には、彼氏がいる。 名前は健太。 サッカーをしていて、勉強はそこそこ。 放課後になると、健太との争いが始まる。 「柊愛ーー!?」 「どーこでしょ!」 「掃除用具の中!」 「え、ちゃうしー。」 「えーー。」 「上見てみ」 「………」 お前、あほやろ。っていう顔で私を見つめる。 「はいきたー!うちの勝ちや!ナタデココなー。」 そしてやっと、2人は帰るのだ。
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