野田 のたおさんのレビュー一覧
死にたいなんて軽々しく言うもんじゃない。 生きたくても生きられない人がいるから? 生まれてすぐ奪われた命があるから? 知らないよ、そんな綺麗事。 死にたいなんて軽々しく言うもんじゃない。 何故なら死に直面した時、自分から『死にたい』なんて言う奴は必ず言うからさ。 『死にたくない』ってね。
「そうは思わんかアリスカ」 「何がですか?龍娘先生」 「この作品がだ。『中途半端』『本編を読まねばわからぬ』などと謙遜しているが、その実、極めて本編を読み込まねばこの作品は書けまい。隅々まで我々を観察している証拠だ」 「成程…確かにそうですよね。読んでいると、啓太や舞白先輩が本編ではどんな活躍をするのか気になりますもんね」 「お前が気になるのは啓太だけだろう?」 「ななななな、何言ってるんですか先生!」 「まさか本編で語られない所で、啓太とあのような約束を交わしていたとは隅に置けない…何だアリスカ、その狙撃銃は」
あの子の前でお兄さんの事悪ぅ言うたらあきまへん! いや、お兄さんかお姉さんか知りまへんけどもが。 あの子はこの界隈では有名なお兄ちゃん子ですねん。 ええ、もうそれはそれは極端な偏愛言いますんやろか。 「お兄ちゃんとそっくりどすなぁ」言うただけで刻まれかけましてん。 「そっくりやありまへん、同一人物どす」言いはりまして。 ウチ誉めたんどすけどもなぁ…。 偏愛もあそこまで行きましたら…。 え? ああ。 最近はああいう偏愛、『やんでれ』言いますんか…。
「皇帝が女連れで歩いてたらしいぜ」 「あら、空手しか興味がないと思ってたら、そういう浮いた話もするのね?」 「だってあの皇帝がだぜ?ロシアのエージェントとしては調査が必要なんじゃねぇのか?」 「そんなスペシャルバカには、これ」 「何だこりゃ?」 「『皇帝恋人説』の詳細な報告が面白おかしく綴られているわ。普段活字読まないから赤点ばっかりとるのよ、あんた」 「うるせっ……でもちっと興味あるな…これ読んで、最強の皇帝の弱点でも探るとするか」 「まだ勘違いしてるのね、あんたってば…」
強き事? 否。 正しき事? 否。 強いも正しいも、後世になってわかる事。 秋月と依子、英雄はどちらか。 英雄の条件とは何か。 ほんわか妖怪ファンタジーに見せかけて、大切な事が描かれています。 ぐぬぬ。 やるな空波 刻羅。
初夏近い季節 野辺送りの野原に銃声が聞こえたなら それは殺し者達の束の間の休息 親子、姉弟、師弟、はたまた恋人同士か 奇妙な関係の二人が誘われるのは 京処(みやこ)を彩る祭の賑わい…
色街で笠被った娘を見たって? そりゃあさぞかし別嬪だったろう。 あんたが息を飲むほど見惚れるのも、致し方ねぇってもんだ。 だがね、声をかけたり言い寄ろうなんて真似は止しときな。 その天女みてぇな娘のそばに、黒い着物の男前がいたろ? ははぁん、それじゃあやっぱり間違いねぇ。 あんたが見たのは、裏稼業じゃ名の知れた凄腕の殺し屋さ。 藍と与一。 無手でよし、斬ってよし、撃ってよし。 刃物と舶来物の拳銃を持った、躊躇なく的を消す殺し者…。 俺が聞いた噂だと、そんな腕利きの殺し屋二人が、今は失せ物探しなんて仕事をしているらしいがね。 気になるなら、覗いてみるかい?
言葉責め、よし!(グッ!) てか男なのに食いついた僕はヤバいですかそうですか。 運営さん、いかがわしくないです。 良作です。
何故にかような結末を迎えるのか 愛しすぎたばかりに歪になった? 愛しすぎたばかりに歪曲した方向に走った? 否。 彼も彼女も。 純粋だっただけなのです。 空波 刻羅が紡ぎ出す、究極の狂愛の形。 その真骨頂。
同じ世界でも争いごとは絶えないというのに、この物語の二人は、住む世界は違えど何と清々しいまでの関係を構築した事でしょう。 友情という言葉では陳腐、親愛という言葉では飾りすぎる。 ならばこの二人の関係は、『召喚』。 そう、強靭で切っても切れない鎖のような『絆』で結ばれた、『召喚』。 企画主催者として、ここまで上質の作品に仕上げてくださった事にただただ感謝です。
きっと 月見団子に誘われてやってきた仙人様と 今時月の兎を信じている純朴な女の子の 月夜の逢瀬を見て跳ねる ほらほら お月様も照れて雲隠れしてますよ
男から見ても、キザで、ぶっきらぼうで、カッコいい彼氏。 惚れた弱味とは言いますが、女性はこういう男性に弱いのではないでしょうか? 恐るべし、常勝彼氏。 ガンバレ、連敗カノジョ。
怖さではなく、戦慄ではなく。 何より嫌悪感と気持ち悪さを感じます。 ヒロインと一体化し、鳥肌が立つほどのおぞましさ。 読むと実際に体に痒みを誘われるような…。 この作品に「気持ち悪い」は最大級の賛辞だと思います。
携帯小説書いているなら誰もが憧れる垂涎の言葉満載! 何も頭を捻る事はありません。 読んでみて下さい。 妄想して下さい。 そして実現させるのはあなたです。