Renさんの作品一覧

かえりみち
Ren/著

総文字数/1,345

恋愛(その他)3ページ

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残された人生で、 これ程の愛を注ぎ込める女性に出会うことはあるだろうか。 はじまりは明確だった。 恋に落ち、愛を誓い、夢を描き 「二人」の日々に光を入れる。 いつしか俺たちの日常はそれだった。 あるときこの日常が二人の夢を潰した。 愛に溢れた日常を崩れ落としたのは、 まぎれもないそれ自身であった。 透き通ったはじまりと 濁りきったおしまい。 思うことが彼女を苦しめる。 愛を持って健やかに育った日常も気付けば病弱になった。 君が待っている家までの帰り道が大好きだった。 でもどうして この道を通って帰る今の俺は泣いているんだろう。 この道は俺の大好きな道だったはずなのに。 気付けば「二人」の日常は存在しないが 未だ俺の中に図々しくも居座った大切なあなたに捧ぐ。 「俺はここで ちゃんと笑っているから」
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