―もっと、刺激的な恋を。―

割と暗めな導入から少しキツい展開にどうなるかと思ってたら劇的に変わった中盤以降の明るい展開に盛り下がった気分が救われた感、更に見慣れた顔が出てきてハッピーエンドに。島の独特な空気感も物語の良いスパイスに。
また別のエピソードともリンクしていて今後の展開も気になるところ。他にも別の作品には同年代のガールズバンドも出ており、それとの対比も面白いかもしれません。

と言うレビュータイトルは一先ず置いといて、かなりオーソドックスなステレオタイプなラブコメ。
展開もセオリー通りだがそれがまた妙に新しい感覚（最近はラブコメなのかどうか訳解らないのが多すぎるため）
コミカライズされれば間違いなく電撃系の漫画雑誌だろうw
主人公視点で話が進み、随所に作者らしい笑いのネタが散りばめられ尚且つ、今までの作品からの脱却を試みているかなり意欲的な作品。
一言で言うならねもやんであってねもやんでは無い作品。


残念なのは主人公の恋愛観をもう少し掘り下げて欲しかった。あと感情が少しずつ変わっていく様とか。

だがラスト以降も読者の取り方次第でかなり世界が広がりそう。


まさにドリーム小説？w

小説のタイトル通り、国作り神話の素戔嗚尊と八岐大蛇の一節を独自の解釈で紐解いた作品。ご都合主義の原典と違い、男と男の友情、師弟愛、非情なる国主としての責任などが悲劇として描かれており同氏のギアシリーズに通じる趣がある。こういう展開が好きな方なら間違いなくはまる作品。
残念なのは誤字が少し目立ったこと。落ち着いて読み直しをすれば、減るでしょう。

前作「砂場のロケット」の続編。とはいっても内容はがらりと変わりコメディベースの軽い作風。ただし一部主人公達の性格を知らないとわからない点もあり手放しに万人向けとは言い難いが、逆に言うならばもしストーリーに？みたいな疑問がわいたなら他の作品も読んでみると良いかも。

今回はスリーメン＆ベイビー風のストーリーも手伝ってキレイに終幕したのは高評価。また劇内で完結してないエピソードもあり今後の展開に期待。

アズライトのキャラ達が織りなす「if」の世界。ひとりの女性に対する想いが交錯しグッドエンドの世界を形作っています。

レビュータイトルの通り極めて稀有な青春を過ごし、そして大人になっていく真木。その途中で出会う悪魔と天使。彼の生き様の一部が垣間見え、どうして今の生き方を選んだかが伺える作品。

何も知らない少女が本当の恋と愛を知り生き抜く姿を、恋愛という範疇だけにとどまらずサブカルチャーなどを絡め、ほんの少しのサスペンスというスパイスで味付けすることによって読み手を限定しない作品になっていると思います。また過去の作品からのゲスト的なキャラも数名出てるのもおもしろいと思います。

序盤の緩やかな流れから一変、途中から物語の毛色が変わり最後は再び緩やかな終幕を迎えるファンタジー。『ユウ』ではなく『ハザマ』を主役にもってくることによってユウの激しいアクションシーンを連想させる、と言うアイデアはなかなかよいと思います。更には作品全体に漂う終末感を優しい語り口で煽ると共に、その奥に潜む人間の生きる為の力強さを感じさせます。

ケータイ小説にありがちな序盤～終盤間際までより寧ろ現状批判ともとれる最後の掲示板でのやりとりが妙にマッチしｻｽﾍﾟﾝｽで有ることを納得しました。作文におけるセオリーの起承転結が見事に織り込まれた短編だと思います。

作者がシリーズを通して「トリックスター」として描いてきたキャラクターの新たな一面が垣間見られる作品。過去の完結作品「教室バロック」と同じ年代ながら全く異質のジャンルで描くことによってどこか別の世界の話にも見え、過去と現在の混ざりあった混沌の中で一人の女性の愛情や憧れを軸に進められる物語は中々興味深い。悔まれるのはサスペンスならではの血生臭さと泥臭さ、狂気と人間性を全面に押し出してほしかったです。（これは全くの個人的好みなので気にせぬよう。

ﾗﾉﾍﾞ感覚で読めるﾗｲﾄな作品。ﾗｽﾄが多少しりすぼみになってしまってはいますが、これは次作への布石と取るならばかなりアリな展開だと思います。次回作は今作で描ききれなかった人物達も含めた活躍を期待します。あと誤字脱字ですがゆっくり見直す機会があると減ると思います。まぁ大きなお世話ですね。総合的な評価はﾎﾞﾘｭｰﾑ、内容、次回作への期待を含めて星4つです。

アズライトシリーズは最初から目を通しておりますが今作は今までに無いライトテイストで読みやすかったです。主人公が前作とうって変わって物事を前向きに捉える姿にかなりの成長を見ました。心象風景や回りの景色の表現もかなりレベルアップしており作者も登場人物と共に成長した感じが見てとれました。惜しむらくは今までのシリーズを読んでいないと全体的な流れが見えにくい所でしょうか。話が繋がってる感じを出す為に前作の簡単なあらすじや人物紹介が有っても良いかなと思いました。と言うことで今後への期待を含めて星は四つです。次回作期待しています。

内容も解りやすくライトな感覚に仕上がってると思います。残念なのは後半が少し駆け足になった所でしょうか。もう少し長いスタンスで書けたならよかったかなと思われます。と言う訳で次のステップに向けてと言うことで星は4つです。次回作も期待しています。