海鳴雫さんの作品一覧

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黄金色の瞳こそが、最も美しいとされる世界。 公爵令嬢ストレア・シュタインベルは、淡い水色の瞳を持って生まれた。 誰よりも努力し、誰よりも淑女らしく振る舞ってきた彼女。 それでも、その瞳の色を理由に周囲から蔑まれ、婚約者である王太子からも冷遇されていた。 そして、迎えた王宮の舞踏会。 「ストレア・シュタインベル! 私はこの場をもって、君との婚約を破棄する!」 大勢の貴族たちの前で告げられた、突然の婚約破棄。 誰も彼女を庇わず、誰も彼女の美しさを認めようとしなかった。 ただ一人を除いて。 「あなたの瞳は、世界で一番綺麗だと思います」 そう告げたのは、伯爵家の次男ライズ・エールリッヒ。 「どうか僕に、あなたへ求婚する機会をいただけませんか?」 初対面の少女に、王太子の目の前で求婚した少年。 そんな彼の真っ直ぐな言葉に、完璧な淑女と呼ばれてきたストレアの心は少しずつ揺れ動いていく。 「……どうして、そこまで私に優しくしてくださるのですか?」 「好きな人に優しくしたいと思うのは、そんなにおかしいことですか?」 「っ……! そ、そういうことを簡単におっしゃらないでください……!」 これは、誰よりも一途な少年と、恋を知らなかった氷華の姫君が紡ぐ物語。 黄金の瞳なんていらない。 僕が恋をしたのは、君のその美しい蒼い瞳なのだから。 ――いつか君が、僕の隣で心から笑ってくれる日まで。
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