加藤あんさんの作品一覧

手芸部糸島の推理

総文字数/68,313

ミステリー・サスペンス7ページ

第10回野いちご大賞エントリー中
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 シャーロック・ホームズは言っていた。 「人生という無色の糸の束には、殺人という緋色の糸が一本混じっている。ぼくらの仕事はその糸の束を解きほぐし、緋色の糸を引き抜いて、明るみに出すことなんだ」と。  違う。  私はほぐすのではなく、紡ぎたいのだ。  糸を解くのは、どこか悲しい。  誰かの痛みや嘘を暴くことに似ている。けれど、紡ぐことには希望がある。見えない心を形にし、想いを布に織り込んでいく。  それが私――糸島綾の、やりたいことだった。  針と糸で心を結び直す、やさしい手芸部ミステリー。
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