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KAIGARAさんのプロフィール
作品一覧
KAIGARAさんの作品一覧
魔法防衛隊のハイエナ 1
KAIGARA
/著
総文字数/13,695
ファンタジー
6ページ
2
#バトル系
#魔法
表紙を見る
「はるか昔、魔族は土地の8割を手に入れた。当時魔族の進行に抵抗していた人族は、鉄の装甲でできた戦車や辺り一面を消し飛ばす原子爆弾、ひとりでに動き突撃するAI兵器、触れたら一瞬で灰と化すダスターといった技を持っていたが、魔族はその程度の攻撃は効かない。頭を潰されようとも、胸をつり抜かれようとも。魔族はそこから再生するのだ。それから人族は逃げ続けた。逃げる過程で力がない魔族やダメージを再生しきれていない魔族を捕まえて研究を行ってた。それから数百年で人族は”魔力”という魔族の力の根源でもあり、最大の弱点を発見した。魔族は魔力のこもった技で致命傷を負うと再生しないと。初めは致命傷を与えるほど強い力は出せていなかったが徐々に魔力を使いこなせる人族が現れ次第に”魔法”というものが出来て行った。最初は少しの人類が7種のどれかの”魔法”を使っていたが、今では人族の1割が魔力を持ち、”魔法”の種類も増えていった。」「それから数百年、人は魔力を使って特殊な大きな壁を作った。しばらくの間は、魔族の脅威から離れ、平穏が続くと思われたが、魔法を使った犯罪が起きるようになった。また、最近では外にいる魔族の脅威も徐々に迫ってきている。それらを解決し市民の平和を守ることが我ら”魔法防衛隊”の使命であり意義である。それを忘れずに君たち新兵には各班で活躍してもらおう。」と新兵教育長官の最後の話が終わった。 周りの奴らをみると俺を含めた数人の魔法防衛隊の新兵たちがグラウンドに立たされていた。ここは「パラぺクス」壁の中の人が生活ができる土地。みんな活気ついた目をしていた、俺の隣のやつを除いて。よそ見をする俺に突然誰かが話しかけてきた。「何を見ているのだ?千輪 大地新兵。」長官だった。俺は慌てふためいて「いえ!何でもありません。」「これからは魔法防衛隊の一員としての自覚を持ちなさい。」長官に怒られてしまった。「これにて解散とする。各自それぞれの班に向かいたまえ。」と長官の一言で一斉に行動し始めた。俺の配属された黒龍班は新兵が俺含め3人いる。隣でボーとしていた荒切 鍛と気弱だがやる気だけはある癒月 二葉である。それからだいぶ時間がかかって拠点のある住所にたどり着いた。「ここだよな。黒龍班の拠点は?」俺は疑問を隠しきれずに、二人に聞いた。「ここですね。」と二葉は少し引き気味に答えた。一体、何を見たのか。
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