―もっと、刺激的な恋を。―

篠崎雪 この学年での嫌われ者。 こんな私にも、愛してくれるひとはいるのでしょうか＿＿。 でもきっと、そんなこと言ったら笑われる。 だから今日も、私は笑う。 思っていることを包み隠すように。 いつから、間違えたのかなんてわからない。

ここは、『ヴァンパイア』が潜む学園。 だが、そのヴァンパイアの存在を知っている者は少ない。 「あー、今日もイイ子いなかったなぁ。」 「まぁしょうがなくない？『ヴァンパイア』の存在は、世間に知られていない…。そうなったら、同じ子が多くなるのは当たり前だよ。」 「そうだけどさぁ…。」 「あ、でも今日、新しい編入生くるらしいよ？」 「どこのクラス？」 「たしか＿＿ 　1ーS。」 この学園は、S、A、B、C、D、Eに分けられる。 中でも、ヴァンパイアは、S、落ちこぼれはE。 理事長の独断で決定する。 しかし、Sクラスにも、ヴァンパイア以外が入ってくることがある。 それは＿＿＿＿