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偶然の出会い。
あーまん
/著
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恋愛(ピュア)
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#恋愛
#短編
#無口
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暑い夏の夜、私滝口沙羅は渋谷ハチ公前で友達を待つ。着いてすぐに男の人が話しかけてきた。 「ねぇ。」 私はナンパかなと思って無視をしたが、何回か無視をしたけど一向に去らないのでその人に視線を向けた。 するとそこには入れ墨が入った腕、風が吹いた時にたまに見える大量のピアス、凄くチャラいのにかっこよすぎる顔に見惚れていると、また、 「ねぇ。」 『あ。はい!』 「これ、落としたよ」って渡された私のお気に入りのイヤリング。 『ありがと』見た目に合わない行動に面白くなって満面の笑みで受け取ると「おー。」と言って去ってしまった。 その後すぐに友達が来たのでこの事はすっかり忘れていた。 また1週間後友達と呑みに行く約束でまた同じ場所に集まった。居酒屋に行った後テンションが上がった私達は次どうしようかとコンビニで買ったお酒を飲みながら駅付近で友達がトイレに行ったので待っていた。 すると「お姉さん1人?最近ここらへん物騒らしいよ。」と5人組の男の人が話しかけてきた。 私はその人たちの事を見ると固まってしまった。1番奥にこの前イヤリングを拾ってくれた人がいたからだ。その人と目が合い向こうも覚えていたのか笑顔でこっちを見ていた。 その瞬間何も知らない2度会っただけの人だけど引き込まれるような笑顔に胸が高鳴った。 声かけてくれた人には感謝しなくちゃいけないけれど耳に入ってこない。 また見惚れていた。どれくらいの時間かはわからないけれどふと気がついた時には友達が声かけてくれた人と盛り上がって話しをしていた。 私はあの見た目チャラ男と話したくて駆け寄って声をかけた。 『あの!前はありがと。また会えると思わなかった!』 「ん。俺も。」 口数は少ないけどずっと笑顔だから冷たい印象は全く無い。 友達はまだ盛り上がって話しをしていたが、他の3人が「ごゆっくり〜」って帰ってしまった。 友達は2人で話しが止まらず私達は無言。 急に「俺は高城樹希也。名前教えて?」 『滝口沙羅。連絡先聞いてもいい?』 いつもは自分から聞いたことがないけど勇気を振り絞って聞いてみた。 「LINE交換しよ。」すぐにQ Rコードを出してくれた。 率先して交換してくれたのが凄く嬉しかった。 その日から特に何もなく少し経ったある日、彼から連絡が来た。
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