2023年11月発売の単行本(野いちご)
私の全部を受け入れてくれたのは、壮絶な過去を抱えている君だった。
君がいたから、壊れた世界が輝いた
[原題]アオハル白書
イラストレーター:急行2号
- あらすじ
- ありのままでいいなんて綺麗事だ。だって自分が変わらなきゃ何も変えられない。学校で親友を刺そうとする事件を起こした高2の茉優。自宅にも居場所がなく、叔母の亜実の家に居候することになった。そんなある日、亜美の行きつけの喫茶店に行くと、〝あの日〟茉優が怪我を負わせてしまった朔がいた。無口で近寄りがたい印象だったのに、責めるどころかどんな時も味方でいてくれる彼に、茉優の心は解きほぐされていく。そして、彼もまた心に深い傷を持っていた。〝あの日〟なぜ茉優は親友を刺そうとしたのか──。見えない傷を抱えた人へ。ラストに明かされる秘密に心が震える感動物語。
- 著者コメント
- こんにちは、小桜菜々と申します。本作は世間一般でいう〝普通〟からはみ出してしまった子供たちと、彼らを見守る大人たちのお話です。私自身もどうやらちょっと変わったタイプの人間らしく、今はまあ受け入れつつ生きているのですが、それでもたまにふと思うんですよ。〝普通〟じゃなかったらなんなの?と。そんな気持ちを、渾身の力を込めて物語にぶつけてみました。学生さんはもちろん、大人の方にも読んでいただけたら嬉しいです。