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私は佐伯優奈。
今は中庭にあるツリーを眺めている。
このツリーはジンクスがある。
"ここで結ばれたカップルは永遠に結ばれる"と。
「はぁ…今年もクリぼっちか〜」
…私には相手がいないけど。
今まで私は彼氏を作ったことが無い。
告白された事はあるが相手がどうしても好きになれないのだ。
「じゃあ俺とクリスマスすごそ〜ぜ?」
「はぁ?だれ…」
突然、男の声が聞こえたので私は急いで振り返る。
「…っ!!絢斗?!」
そう、彼は隣の席の橘 絢斗。
女子に人気だが彼は女嫌いって有名で…
「は?あんた女嫌いじゃ…」
「ん?そうだけど。優奈以外嫌い。」
わ、私以外?!
「えっ…で、でも…」
「俺…ずっと前から…優奈の事好きだった。だから…俺とクリスマス過ごすってのは…どう?」
「あ、あの…」
突然の告白に戸惑う私。
「…好きだよ優奈。」
彼は私の耳元で囁いた。