ようこそゲストさん
「おおきくなったらヒロのおよめさんになる」
「やくそくだよ」
そんな約束を交わしてから10年。
私たちは今日、高校へ入学するのだ。ヒロを想い続けて10年。毎日ヒロを家に迎えに行くのが日課だ。
「ヒロおはよ」
「はよ」
「ヒロは学校行ったらモテモテなんだろうな…」
「ん、なんか言った?」
「ほんとに人の話くらいちゃんと聞いてよいい加減」
「ごめん、怒るなって。で、なに?」
「ヒロはどうせモテるんだろうなって思っただけ」
「んー、そうかもね」
「なに、少しくらい否定しなよ」
「だって華が自分で言ったんじゃん」
「そうだけどさ…」
「俺がモテたらなんかだめなの?」
「もういい、ヒロなんか嫌い」
「なぁ怒るなって」
え、ンっっ///
「華、俺はちゃんと約束覚えるよ…。大きくなったら、俺のお嫁さんになってくれるんだろ」
新学期早々、ヒロへの愛が止まりません。