ぱふっ。 「あれ?」 身体を甲羅に引っ込めて、すぐに来るであろう衝撃に備えていたのに、世にも気の抜けた効果音とともに、私の落下は数十センチで止まった。 「な、何、これぇっ!?」 はい。雨樋には落ち葉がみっちり詰まっておりました。 遙か彼方に出口が見えたのは、単に落ち葉が詰まって細まっていたからだったんだ……。 って、これって絶対絶命じゃない!? 狭い雨樋の中、詰まった落ち葉と共に朽ち果てていく自分。残るのは中身のない甲羅だけ――。 ホ、ホラーだ……。