おそるおそる目を開けると、周りがなんだか茶色いツルッとした、ちょうどU(ユー)の字の形をした壁に囲まれていて、そこに私はいた。 見上げると、気持ちの良い夏の青い空が広がっている。身体にもどうという傷は付いていない。 「なんで?」