「どうしたの? ちびちびちゃん?」

「!?」

私は、のんびりとしたでかでかちゃんの声に目を開けると、周りをぐるぐる見渡した。

そこはいつもと変わらない水槽の中。
降り注いでいるのは、総額一万円の紫外線ライトと保温ライト。

程良い暖かさがジーンと身体に染み渡る。

「な、何でもないわ……」

夢で、ワニに食べられそうになっただけよ。


私は、大きな安堵のため息をついた。