私が連れてこられたのは



体育館裏だった



強引に引っ張られてた腕を解放され


ちょっとよろける



「あっ、あのぉ…」


「なんだ」



「なんの用で…」



「あぁ」



そう言って先輩はポケットから何かを出して



私に投げた



「こ…これ…」



私のハンカチ…



「どうもな」



「は…はぁ」



な…なんなんだ…この人



とりあえず…逃げよ


「じゃあ私はこれで…」



この場から去ろうとしたその時…



「待て」



声と同時に肩を掴まれた



ビクッ



何よー!!



「な…なんでしょう…」



恐ろしくて小さい声で尋ねると



「お前…」



先輩は私の目を見てこう告げた







「俺の女になれ」