「…おい」



ビクッ



突然低い声で呼ばれて肩が上がった



「は、はい…?」



恐る恐る振り向いた



あー怖い…



…あれ?


この人血が出てる…



「あ、あのぉ…」



「あ?」



うっ…(泣



私はポケットからハンカチを取り出した



「こ、これ…

血が出てるみたいなので…」



「…」



あぁ無言は止めて…



「じゃあ…私はこれで」



「ちょっ、おい!」



呼び止められそうになったが


もう無我夢中で家へ向かった