兄さんの家に来て一日がたった
今日は学校に一日行っておさらばする日だ
もう嫌な思い出の詰まったあの学校に行かなくていいというのが何よりうれしかった
今日一日を耐えればもうあの日々は送らなくていい。。。
「んじゃ行ってらっしゃい、梓、葎」
『いってきます!』
俺と葎は学校まで送ってくれた兄さんに笑顔を見せ学校の敷地をまたいだ
周りからの視線が痛い。明らかに今までとは違う萎縮の目
おそらくあの日の出来事と兄さんのことが広まっていんだろう
最後である今日はもしかしたら楽な一日になるかもしれない。
「梓兄!またあとでね」
「あぁ、またあとでな葎」
クラスの離れている俺たちは階段で別れ、三年教室のある三階までのぼる