「ハハハッ、葎はすごいなぁ!うん、すごいすごい。
 俺には思いつかない発想をして来る。そうかぁジンベエザメか。
 そんなふうに思っててくれてありがとな、葎」



そう言って頭をなでてもらった葎は照れくさそうにしていた

決して家じゃ見せることのない自然な表情

これもすべては臣さんのおかげなんだよな



「梓ー、なんか難しい顔してるぞー?」



そう言って臣さんは俺の頭も撫でた



「ぇ」

「いや?難しいってよりさびしい顔って感じかなー?
 ったく、二人ともかわいいなぁ」