出雲 side

痛い…。頭が…。
わからない…記憶に。頭の痛みに私は戸惑っていた…。

そこに錦が走ってきた。
「どうした出雲?」

錦は心配そうに私の肩に手を置いた。
でも…原因のわからない痛みは止まらなくて…

「痛いよ…りゅう…ちゃん…」

私はそう呟いていた…。
涙が…止まらない…

「…りゅうちゃんって…お前…」
その時、錦は険しい表情をしていた。

その表情もぼやけていって
私の意識は遠のいて行った。


『「俺、会いに来るから。…麻耶を絶対迎に行くから!」
知らない男の子…いや!違う…。
私は知ってる……りゅうちゃん』

目を覚ますとそこは…自分の部屋だった。