情熱効果あり

「え?あたしだから?」


「そう、麻衣だから心配もしている」


「え…あの…」


私だからと言われると特別だと思っていなくても、自分が特別と言われている感じがる。

特別…ううん、後輩だから優しくしてくれるんだ。勘違いしそうになる思考を停止させた。


「後輩思いですよね!」


「は?…何で後輩思いって言うの?」


「あ、そこを右です!」


お姉ちゃんの家が見えてきた。何となく話が気まずい方向にいきそうだったので、到着したことに安心した。


「まいちゃーん!さとしくーん!」


かわいい蓮と蘭が飛び付いて来た。こんな愛でも今の私には十分なのかもしれない。


「いらっしゃい。あがってね」


蓮と蘭が私たちの前にスリッパを揃えてくれる。


「ありがとう」


蓮は哲志先輩と手を繋ぎ、蘭は私と手を繋いで、リビングへと歩いて行く。