情熱効果あり

「え?一昨日、来たんですか?初めて聞きましたよ」


「ああ…言うのを忘れてた」


忘れていたのを悪いと思っていない様子の哲志先輩は、車のスピードを落として、赤い屋根が特徴的な洋菓子店に車を止めた。


「ちょっと買ってくるから」


「あたしも行きます!」


素早く降りる哲志先輩の後を追った。


「2人ともアレルギーとかなかったよな?」


「はい」


哲志先輩はショーケースに並ぶショートケーキを右端から一つずつ名前を読み上げていた。

あのモンブラン、美味しそう…。食べたい。


「麻衣はどれがいい?」


「あのモンブラン」


「じゃ、モンブランも1つ」


「ありがとうございます!」


車に戻り、うまく道案内の出来る自信のない私は、お姉ちゃんちの住所を伝えてナビに設定してもらう。

その後、どんな約束をして行くことになったのか聞いてみた。