情熱効果あり

ここでなぜそれを思い出す?


「簡単に手に入るなら苦労しませんよー」


「アハハ!そんなことに苦労してるのか?面白いヤツだなー」


全然面白くないです…。これでも一応真剣に苦労しているというのに。


「雅樹先輩。私にチャンスをください!」


「チャンス?」


「はい。愛を手に入れるチャンスが欲しいです」


「アハハ!そんなチャンスは自分で探せよ。とりあえず頑張れるようにこれをあげよう。来月から販売される試供品。じゃ、俺はもう行くよ。またな」


カバンの中から栄養ドリンクを2本出した雅樹先輩は、私と哲志先輩に1本ずつ渡して、‘ひだまり’を出て行った。


「このドリンクに何の効果があるんだろう…」


「疲労回復、 滋養強壮…いろいろ効能は書いてあるけど、今までのと変わらないと思うな」


「これを飲んだからって、愛が手に入るわけじゃないよね…」