情熱効果あり

窓の外を見ると風も強くなってきたらしく、濡れていた。

今朝、寝坊したから天気予報しチェックしている暇がなかったから、レインコートを持ってきていない。


「で、でも…薬局に置き傘してあるので、歩いて帰るから大丈夫です…」


「いいから、乗っていけよ」


「はい…」


1人で帰ることを断念するしかない。哲志先輩はなぜかどうしても送りたいらしいから。

どうせ通り道だ。せっかくだから、送ってもらおう。


「時間は平気ですか?もう帰ります?」


送ってもらうなら、私の都合でのんびり出来ない。


「いや、時間は大丈夫だから、ゆっくりしていこうよ」


「ありがとうございます…」


隣りに哲志先輩がいたら、ゆっくりする気分にはなれない。

でも、そんなことは言えない…。好意で言ってくれたのだと思うけど、ありがた迷惑に思ってしまう。


「哲志くんは優しいね~」


「いえ…別に普通ですよ」