情熱効果あり

藤田さんの隣りで笑う局長はかわいい。幸せになってもらいたいと思う。


「ごちそうさまでした!お腹いっぱいです。これで、夜まで頑張れます」


「フフッ、良かったわ。またうちに来てね」


昼休みを終えた私たちと入れ替わりに後の3人が昼休みに入る。


「顔色、良くなったな」


すれ違いざまに哲志先輩が言う。


「やっと1日が始まるという感じですよ」


「フッ、遅いな」


ほとんど顔を見合わせないでの会話。最後の小さな笑い声は意外だったから、思わず通り過ぎていく哲志先輩を振り返った。

歩くのが早い…。

外に出るところだった。


哲志先輩の笑い声が聞こえたからと気にとめることはないか。

私はパソコンに入力を始める。

この時間はお客さんがほとんど来ないので静かだ。


「そういえば、藤田さんって、おいくつなんですか?」


「37よ。私よりも5つ下かな」