情熱効果あり

絶対に夕焼けのせいだけではない。


「そうか。じゃあ、もっと赤くなるかな?」


「え?」


向かい合って座っていた哲志先輩が隣りに移動してきた。


「わっ!傾く…危ない!」


グラッとなって、一気にこっち側が沈む。バランスが悪くなる。


「大丈夫だよ。傾くことなんて、カップルで座っていたら、よくあることだと思うしね。麻衣…」


ギュッ


温かい手が私の手を包む。


「はしゃぐ麻衣もかわいいし、シュンと大人しくなる麻衣もかわいい」


ポッ…


本当に私の顔はもっと赤くなった。どれだけ赤くさせるつもりなの…。


「もう…哲志は、そんなにあたしが好きなのね」


ちょっと粋がってみせる。


「そうだよ。俺がどれだけ麻衣のこと、好きだか分かってる?」


「うん。分かってるよ。あたしだって、好きだよ?」


哲志先輩は不安なのかな?