情熱効果あり

空は少しオレンジ色になってきていた。夕焼け空だ。


「うわー、すごーい。ほんとよく見える!」


東京タワー、スカイツリー、都庁と高い建物がまず目に飛び込んできた。


「あれ、富士山じゃないかな?」


「どれ?あ!富士山まで見えるんだ。すごーい!」


日本一高い山が見えた。空気が澄んでいる今の季節ならではで、本当に遠くまでくっきり見えた。


「麻衣。そんなにへばりつかなくても…」


「え?あ、そうだよね。つい…ハハッ…」


子供のようにはしゃぎすぎてしまった。大人しくしよう。窓から離れて座り直す。


「フッ。だからといって、そんなに静かにならなくてもいいよ」


「うん」


自分の行動が恥ずかしい。


「あれ?哲志…なんだか顔が赤い?」


赤みを帯びた顔をしている。


「夕焼けのせいだろ?麻衣も赤いよ」


「あたしは、恥ずかしくて赤いの」