情熱効果あり

「麻衣、何で笑ってるの?楽しい?」


「フフッ。うん、楽しいよ」


ペンギンは外にいた。イワトビペンギン、フンボルトペンギンなど種類の違うペンギンが集まっている。

ポッコリしたお腹によちよち歩きがかわいい。


「かわいい!ねえねえ、あのペンギン、動きがおもしろいよ」


「ん?どのペンギン?」


水の中に入ったと思ったら、すぐに出てきた。また入ろうとするけど、やめる。落ち着きのない動きをしている。


「本当だ。あのペンギン、何したいんだろう?」


「きっと、ペンギンでも迷うことがあるんだねー」


「俺なんて迷うことばかりだけどね」


「えー?迷ってるのを見たことないよ?何を迷ったりするの?」


柵に繋いでない方の手を置いて、ペンギンを見ていた。

興味はペンギンから哲志先輩に移っていく。一応、ペンギンも見てはいるのだけど。