情熱効果あり

冷たいスパークリングワインは、喉を通る時に熱くなる。アルコール度が高いので、酔いそう。

恥ずかしい時は、酔ってしまう方が楽かもしれない。そんなことを考えながら、二口目を喉に通す。


「飲み過ぎないようにね」


「でも、美味しいですよ」


アルコールの力を借りたい気分だ。素直になれそうにないから、アルコールのせいにしてしまいたい。



見た目が美しい料理は味も最高だった。美味しい料理と美味しいワインに胃袋は大満足する。

食事を終えて、レストランを出て歩く私は少しよろめく。だけど、ふわふわしていて、気持ちが良い。


「やっぱり飲み過ぎているな?大丈夫?」


「大丈夫ですけどー、ふらつくので腕を貸してくださいねー」


酔いに任せて、哲志先輩の腕にしがみついて、肩に頭を預ける。