情熱効果あり

着替えを終えて、立つ哲志先輩の前に行くと、恥ずかしくて甘い言葉がたくさん降ってくる。


顔の熱が収まりそうにない。


「い、行きましょうよ!レストランは何階ですか?」


「ねえ、麻衣」



ドアに足を向けた私は後ろから抱き止められる。


「な、何ですか?」


「結婚してくれる?」


「え?」


レストランに行こうとするこのタイミングで、プロポーズ?それに、多分2回目のプロポーズだ。


「返事は?」


「あの、とりあえずご飯を食べましょうよ!お腹空きましたよ…」


「…分かったよ。行こうか」


突然過ぎたから、悪いとは思いながらもごまかしてしまった。

さっきの浅い眠りの中で、見た夢は内緒だ。哲志先輩の横でウェディングドレスを着ていた夢を見たなんて、恥ずかしくて言えない。


私って、こんなに恥ずかしがり屋だったかな。今日は恥ずかしいことばかりだ。