情熱効果あり

「お姉ちゃん、これでいいかな?おかしくない?」


「ん?麻衣、どこに行くの?デート?」


「いいから!これでいい?対抗できるかな?」


「え?何に対抗するの?」


質問に質問で返すお姉ちゃんにイラついてくる。


「ある女の人に会うんだけど、その人よりもよく見られたい」


「誰に見られるの?」


「哲志先輩…」


私の声はどんどん小さくなる。


「あら!まあ!うんうん、その服で良いと思うよ。清楚な感じでかわいいわよ。きっと惚れ直すわよー。頑張って!」


私と反対にお姉ちゃんの声は大きくなった。


「さとしくんと会うの?まいちゃん、ずるいー」


素早く反応した蓮は口を尖らせる。


「遊びに行くんじゃないよ。蓮はさっき、約束したでしょ?」


口を尖らせたまま、お父さんのところに行った。孫に甘いじいちゃんに、何かおねだりを始めた。